透明な水
第八章
それから数日間は、光ちゃんの体調が良かった。

一緒に仕事に行ったり、私が猫好きだと話すとペット・ショップにも連れて行ってくれた。そこで、可愛いアメリカンショートヘアを見つけると、光ちゃんは、早い誕生日プレゼントだと、猫を買ってくれた。


あまりにも高価なプレゼントだったけど、光ちゃんは喜んでいたし、私も独りぼっちになりたくなくて、プレゼントを受け取った。


「名前はどうするんだ?」

光ちゃんが運転しながら聞いてきた。

私は、光ちゃんの運転が好きだ。私よりもずっと、安全運転だし車庫入れも、一発で決まる。

「名前かぁ。どうしようかなぁ。」

私は、猫の頭を撫でながら空を見上げた。
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