透明な水
光ちゃんは、吐き気が落ち着くと私に背中を向けて横になった。


「何かあったら呼んでね。」

そう告げると寝室を出た。

一番辛いのは光ちゃんだ。でも、何も出来ないのも辛かった。


もう、夕方になる。私は、縁側に出て、沈み行く太陽を見た。


自分があまりにも、ちっぽけな人間であると自覚しただけだった。
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