☆守ってやるよ☆

「姫・・・ごめん・・もう心配かけないから。」



  竜はそう言って私の頭をなでてくれた。



  ガラ!!!



  「ああぁ。竜いるし・・」



  さっきまで竜を探しに行ってた陸と翼が戻ってきた。


  
  入ってくるなり竜に殴りかかった翼をよそに・・



  「そういえばさっきお前を探してる時。
   校舎内であいつらをみたぞ。
   気をつけたほうがいいと思うぞ。」



  陸が悠にそう言っていたのを私は聞き逃さなかった。



  「そうだ!!さっき来た人達って誰なの??」



  私はわざとらしくその話題の人のことになるように
  悠に話しかけた。



  「もしかして蓮と秦きたの???」



  さっきまで竜を殴ってた、翼がかかってくれた。



  「ふぅん。さっきの人達。蓮と秦って言うんだ。」



  私がそう言うと明らかにみんな翼に
  「アホ」 
  というような顔でみていた。


  

  「はぁ。やっぱり姫にはかなわないな。」




  そうだよ☆竜は物分りがいい♪



  「姫乃は知らなくてもいいだろ。ややこしくなる。」



  ぅんぅん。私は知らなくても・・??


  「なんでよぉ!!!教えてくれてもいいでしょ!!
   陸のケチ!!」



   陸のバァカ。


 
  「意地悪して隠してるわけじゃねんだよ。
   てめぇのためにみんな言わないだけ
   って事少しは考えろ。」




  「・・・・・・」


  そんな事・・・



  言われたら返す言葉なくなるじゃん。



  
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