DISGUISE
そして更に裏面にも何やら書かれているのに気付き、紙を裏返して目を通した。

“注意:この商品の連続装用は、1日10時間以内にして下さい。
万が一お守り頂けない場合の不具合に関しては、一切の保証を致しかねます。”

由紀は暫し呆気に取られていたが、すぐに我に立ち返った。

馬鹿馬鹿しい。

その一言に尽きる。
きっと誰かの嫌がらせに違いない。

そう自分に言い聞かせると、その日も憂鬱な気持ちのまま眠りに落ちていった。

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