DISGUISE
この日を境に、由紀は生まれ変わったように、生き生きと仕事をするようになった。

数日もすると、入社以来初めてとなる、昼食への誘いも受けた。
これまで全てに於いて上手く噛み合わなかった歯車が、良い方向へ回り出しているのを実感していた。

私は生まれ変わったんだ。
これまでの分の人生も取り戻さなきゃ。

そんな強い決意が、由紀の心を占めるようになっていた。

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