コントラスト
どんな反応をするだろう…
柄にもなく、相手の反応を気にした。
将来は、ママの方の会社の手伝いがしたいから、
高校なんていかなくてもいい。
高校の授業スピードについていく自信なんてないし、
もしかしたら通うだけで大変かもしれない。
2人は、反対?
緊張して握った拳の力は、
弱すぎて血なんかでない。
そんな私の指をほどいたのは、2人の素っ頓狂な声。
「え?」
「高校?もう決めちゃったけど」
無理かな…?
なんて、少しでも思った自分が恥ずかしい。
「えぇぇぇ!?」
きめたの?
勝手に?
なんでぇ!?
パパとママの行動力はすごい。
昔から思ってたし、知っていたことだけど。
けどまさか、ここまで勝手に決められてるとは思わなかった…!
「可愛いブレザーの高校にしたかったのに!」
「あら~どうしましょ、薄ピンクチェックのネクタイとスカート、黒のカッターシャツ、黒のブレザーに、カーディガン自由の高校にしちゃったわ~」
「ママ大好き‼」
「当たり前でしょ?ダッサイ制服なんて着せないから」
さすがママ様です!