コントラスト

銀色



「ねー変じゃない?」

「超可愛い。男だったら襲う」

「襲われちゃう♪」


「いや杏梨、その辺の高校だったら冗談で済むけどさこれマジ」

「えー?」




届いた制服を着てる私。



一番小さいサイズらしいけど、

少しぶかぶか。



…これから、まだまだ成長するからこれはヨシ。




病室で山ほど読んだ制服の着こなし方を参考にしながら自分なりに制服をきた。




染めなくても色素の薄い、まっすぐの髪の毛は、

美代ちゃんにいつも羨ましがられて、


私の自慢。


そろそろ切ろうかな?って言ったときの美代ちゃんの止め方はすごかった。


…結局、ずっとのばしちゃったな…





「メイク!メイクはどうしよう…?」



ピンクとかの方が可愛いのかな…?

え、でも青の方が大人っぽい…?



「メイク…むずかしっ…!」



ファンデーションは、元々焼けてない肌には意味もなく。

アイラインは引きすぎて真っ黒…これは絶対ダメ…

マスカラは瞼にぬっちゃって…



できあがったメイクは雑誌のモデルさんとはほど遠かった。




悩んだあげく、睫毛をビューラーであげるだけ。


私、メイク下手すぎ…。




「杏梨にメイクなんて、いらないわよ」

「子供っぽくて、…似合わないから?」

「メイクなんかしなくても、可愛いから♡」



「…親バカすぎ…」



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