コントラスト
「ねえ、君1人なの?ナンパ待ちだったりする!!?」
ケータイを見てため息をついた頃。
上から声が降ってきて、
反射的に上を向けば、痛んだ金髪の男の人が立っている。
私に声掛けてるのかな…
「ナンパ待ちって…?」
「うっわ、可愛い~!中学生?誰か待ってんの」
「ちゅうが…っ!?…」
中学生じゃないのに…
確かに身長は148cmしかないけど…
…まだ伸びるし!!!
「あら~なんか怒ってる?かっわい~♪ね、彼氏いたりする?」
「…彼氏なんかいませ
「お~ミカ!!いたいた~おっまーたせ☆」
この人、私の話し相手になってくれようとしてるんだ…。
そう思って答えようとしたとき、
私の声を遮るように後ろから声がきこえ、
それと同時に背中に誰に突進された。
「……」
「……」
「…え、やだな~なにこの空気?」