コントラスト
私と金髪の人は、突然現れた彼(声からして男)に、黙る。
てゆーか…ミカちゃんて…誰。
人違いだよ!
「…ま、松嶋…!!?」
金髪の人は私よりも先に口を開き、後ろの人を指差す。
え、知り合い…?
どうしよう…
顔見えないけど、後ろの人…松嶋さん、かな?
勘違いしてるよ…。
会ったことないよね?
そもそも私ミカさんじゃないし…
「へ?えと、あの…ミカじゃな
「これ、俺の女なんだよね。だから、気安く話しかけないでくれる?」
怯えたような目をした金髪の人にむかって発せられる陽気な声が後ろから聞こえる。
へ…!?
私が松嶋さん?の女…?
だから…私、ミカさんじゃない~っ
松嶋さんを見て肩を跳ねさせた金髪の人は、少し怖じ気づいたのを誤魔化すように舌打ちして、私を睨む。
ひっ……。
「チッ…んだよ松嶋の女かよ、さっさと言えっての!!」
と、私に毒づいて足早に去っていった。
「……」