コントラスト
あ、思わず…っ!
ポロリと出てしまった自分の発言に、私は自分の口を塞いだ。
松嶋さん?は私の発言にさらに目を見開いて、
「ぶはっ!」
次の瞬間には吹き出していた。
へ?そこで、笑うの…?
「怒らないんですか…?」
「はは、あ~よく言われるよ、変な髪型~って」
「…そうですよね!…じゃなくて、そうなんですか」
「くはっ、そうですよね、って言ったっしょ今!!そうですよねって言った」
「い、言ってないです…」
う~…
ほ、本音が漏れる…。
松嶋さん?は、素直だな~って言いながら綺麗に笑って、
私の中で、一揆に松嶋さんの株が上がった。
勘違いの馴れ馴れしい人
→優しい銀髪の松嶋さん?。
私の頭をポンポン、と撫でてくれて、
緊張がとけたのと、
くすぐったい気持ちよさに自然と頬がゆるむ。
ピタッ、と、頭を撫でていた手が止まった。
目線は、何もない右上を泳いでいる。
…ん?
「……あ~…いや、なんでもない。…それより君さ、俺のこと、知ってる…?」