コントラスト
"治す方法はわからない。
いつ治るかも、原因もわからない。
もう…普通の生活は、できない。"
そういわれて、たくさん泣いた。
パパとママは、私を強く抱きしめてくれていて。
でもきっと、パパもママもいっぱい泣かせてしまった。
「どうして、杏梨なんですか!?」
「いくらでも出しますから‼治してくださいっ‼」
「杏梨を…助けて…‼」
私のいないところで、にっちゃん先生にそういってたのも知ってる。
悔しそうに、にっちゃん先生が謝って、パパとママも、そんなにっちゃん先生を見て謝って、私はそれを見て、また、泣いた。
それで、パパとママは、私の前では笑って、
「絶対治るよ」
って、いつもいった。