金髪執事と1つ屋根の下
すると男は手に持っているナイフを床に置きあたしの口を塞いだ。
「そんな声を出せって言ってんじゃねぇよ」
「………っ」
あたしが黙ったのを見ると男の手が再びあたしの太ももに延びる。
「………っ!!!!」
嫌。気持ち悪い。
こんな知らないに男にこれ以上触られるなんて耐えられない。
涙が浮かぶ視界には男の手が映っていた。
今……男はナイフを持ってない。
もしかしたら…逃げられるかもしれない。
顔に力を入れる。
ーガッ
口を塞いでいる男の手をあたしは思いきり噛んだ。