金髪執事と1つ屋根の下
「笑うんじゃねぇ」
「だって可愛いんだもん」
「……殺すぞ」
そう言って怖い顔をしながら扉から完全に姿を現した隼人。
隼人の姿を見た瞬間あたしは目を見開いた。
「…んだよ」
「…は…やと」
「あ?」
「ごっ……ゴメっ……」
最後まで話し終わる前に目から零れた涙。
ーー隼人の顔は傷だらけで……とても痛々しい。
腕も足も学ランで見えていないケド…きっと……絶対傷だらけ。
あたしのせいだ。
あたしを庇ったから…隼人はこんな姿に。
最低。
今さら実感した自分の不甲斐なさ。