金髪執事と1つ屋根の下
そこは言わないでほしかった。
絶対バレたくなかったのに…。
「………………」
「図星か(笑)」
「ちっ…違うもん。目玉焼き以外も作れるから!!」
「ふーん。じゃあ夜飯楽しみにしてるからな」
「え!?」
ハテナを浮かべているあたしを無視して隼人は目玉焼きとハムを手でつまんで口に運ぶとリビングから出ていった。
……どうしよう。
意地なんて張らきゃよかった。
あたし…目玉焼き以外作れないのに。
うなだれながら席につくと空になったお皿が目に入る。
あたしは思わずクスリと笑った。
一緒に食べるって言ったのに…。