金髪執事と1つ屋根の下





反射的に閉じた目を開けると…目の前はピンク一色。



目をパチクリと開いたまま今おかれている状況を考える。





女が俺の顔にピンク色の何かをつきつけてるのか?





……………イラ。






自分の状況が分かった瞬間に急に怒りがこみ上げた。










「……離せよ」





「あっ!!ゴメンなさい!!」









低い声でそう言うと俺の視界からピンク色が消える。




何を俺の顔につきつけてたんだ…?



女の手元を睨むとそこにはピンク色の包みがあった。



俺の視線に気がついたのか女は口を開き始める。










「あのっ…お弁当作ってきたんです…」





「…………………」









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