金髪執事と1つ屋根の下
それは…ついさっきまで目の前にいた女達が持っていた弁当だった。
「何で持ってんだよ」
「隼人に渡してって言われて無理矢理手に持たされた」
「………バカ」
そんな事したら俺が断った意味が無ぇだろ?
直紀はニコニコしながら両手で沢山の弁当を抱えて俺を見る。
コイツ…俺の気持ち何も分かって無ぇな。
「隼人。はい」
「は?」
「弁当。早く受けとれ」
直紀は俺の顔の前にあった弁当を背中に押しつけてきた。
俺は顔を前に向けて直紀から数歩離れる。
「いらねぇ…バカかお前」
「バカじゃねーよ!!
てか、スゲェ手が痛いから早くしてくれ!!」