金髪執事と1つ屋根の下
いちかばちか……行ってみよう!!
とりあえず未来に連絡をして2人で帰らないと。
あたしは止めていた足を階段へと動かした。
ーバタンッ
屋上へ出て階段へと続く扉を閉めて耳をすませる。
大丈夫かな?
追いかけてきてないかな?
「待てーーーーーー!!!!」
ヤバい!!!
屋上に逃げたのバレちゃった!?
そう思って冷や汗をかいた時、白衣の先生の大きな声が……遠くなった。
もしかして……階段を通りすぎた?
「……よかったぁ…」
安心と全速力で走った疲れからあたしは呟きながら扉の前に座り込む。