金髪執事と1つ屋根の下




背後に誰かがいる恐怖から身体が動かない。



視界に入っているのは扉を閉めた後ろから伸びているサボってる人の右手だけ。





どうしよう…。


こんなに近くにいると逃げられない。






息を止めると微かに聞こえる背後にいる人の呼吸。



男の人とこんなに近くにいる事がなかなか無いからドキドキする。








「………っ…」





「お前も…サボってるのか?」





「……へ??」







背後から聞こえた普通の問いかけにあたしは声を漏らす。





不真面目だケド…怖い人じゃないの?



それに声がガラガラなのは気のせい?







「……?


お前何か声高くねぇ?」





「……え?」







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