金髪執事と1つ屋根の下
あたしが1歩でも後ろに下がればサボっている人にぶつかってしまう。
あたし達はそんな近い距離にいる。
なのにあたしとサボっている人は顔を合わせずに会話を続けた。
「声…は……生まれつきこんな声…です……」
「……は?
お前…おんーー」
背後にいる人の声が急に途切れたと思ったその瞬間
ーバンッ
かなり大きな音が屋上に響き渡る。
反射的に閉じてしまった目をゆっくりと開けると……。
「…………!!??////」
扉には背後にいる人の両手があった。
何コレ!!??
もしかしてあたし…今、背後にいる人と扉の間に挟まれてるの!?