金髪執事と1つ屋根の下





自分が口に出した言葉の意味を、しばらく理解することが出来なかった。



目の前で驚いた顔している女達を見てハッとなる。






「……俺…」




「隼人!藍って誰よ!?」




「隼人の彼女!?どこの女よ!私、許さないから!!」






女達の言葉なんで耳に入らない。

頭の中にあるのは、さっき自分が口にした本音。






ーー俺が食いたいのは、藍の目玉焼きだけだ。




何で。どうして俺はあんな事を口にしたんだ?



藍の作った目玉焼きの味を思い出す。


あの目玉焼きは、特別美味いわけでもない。





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