金髪執事と1つ屋根の下
隼人side
「何だよアイツ…」
俺は玄関前の道に1人取り残されている。
あの女……1人で怒って1人で走り去っていった。
……バカか?
「何で怒ってんだ」って聞いても答えねぇし…言わねぇと分からねーから。
「どうすっかな……」
俺は頭を無造作に掻きながら小さく呟いた。
……俺ここからの学校までの行き方しらねーし。
ケータイは昨日怒りに任せて真っ二つにしたからな…。
あの女……フザけんなよ?
アイツのイライラが伝染したかも。
俺までイライラしてきた。