可愛くない同居人。
そんなに大きな祭りではないが、人が沢山いて、混み合っている。
屋台も沢山あり、胸が高鳴る。
「さぁーて、どこから攻めますか!?」
健が気合いをいれてキョロキョロと周りを見渡す。
「お、あの子可愛いんじゃね!?超俺のタイプなんですけど!」
「健、屋台を見なさい、屋台を」
晃が呆れて健の肩を掴む。
「凛は何か気になる屋台とか、食べたいものとかある?」
りんご飴、わたがし、焼きそば、射的、金魚すくい・・・本当に沢山の魅力的な屋台があり、悩む。
「片っ端から攻めようぜ!」
「学生の財布には厳しすぎるだろ」
「とりあえず、色々見て回りませんか?」
「そーだな」
僕達は、ぞろぞろと歩き始めた。