可愛くない同居人。
「おーい、何やってんだー?」
タイミングがいいのか、悪いのか。
健と晃がやってきた。
「はぐれたのかと思って探したぞ」
「すみません」
「凛の友達?」
そういえば、この人には健と晃のことをちゃんと紹介したことがなかった。
「ん?・・・おい、この美人で可愛いお姉さんは誰だよ!?」
健が興奮気味に聞いてきた。
「えっと」
「わかった!噂の彼女だなああああ!?」
「違いますよ。彼女じゃないです」
「じゃあ、なんなんだよ!?」
この人は、彼女じゃない。
この人は、
僕の好きな人で、僕の大切な人だ。