可愛くない同居人。

凜は怪訝そうな顔をして私を見る。


「何一人で笑ってるんですか」

「いーやー、べっつにー」

「変な人ですね、あなたは」

「そんな変な人を好きな人は誰ですか?」


「・・・知りません」


凜は逃げるようにリビングから立ち去ろうとした。


「そこはさー、僕です、でしょー!?」


「ウザいです!おばさん!」


「ウザいって言うな!それにおばさんじゃないし!」


私は笑った。
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