可愛くない同居人。
よし、これで飛び起きるはず!
が、しかし、私の予想とは大きくはずれる展開となった。
「ぎゃ!?」
眠っていたはずの凛に思いっきり手をひっぱられ、バランスを崩した私は、ベッドに倒れこんだ。
「なにすん」
「僕を襲う、ですか?」
凛は、私の腹の上にのしかかり、私の耳の横に手をつき、顔を近づけてきた。
凛の金色の髪が私のおでこに微かにかかり、凛の青い瞳に私の顔が映っているのが分かった。
「え、ちょ、り、凛、くん?」
「あなたに僕が、襲えますか?」
凛は、目を細めて妖しく微笑み、抵抗しようとした私の両手を片手で掴み、押さえ込んでしまった。