可愛くない同居人。
や、やばい!
「いやっ、やめ!」
凛の顔がゆっくりと近づき、私は思わず目をギュっと閉じた。
心臓がバクバク脈打ってるのが分かり、全身が暑い。
「なんて顔してるんですか」
ふっと体が軽くなり体の自由を感じ、目を開くと、凛が眠そうにベッドに座り込み、あくびをしていた。
「朝から、しかも、嫌がる人に無理やりしませんよ」
「な、なんだ」
ホッとし、ため息をついた。
「して欲しかったんですか?」
凛は、またニヤリと妖しく微笑んだ。
「い、いいえ!!」
私は慌てて起き上がり、部屋を後にした。