可愛くない同居人。


「うん、オッケー」

少し癖のついた柔らかいふわふわの髪を撫でる。

気持ちいい。


「やっぱり子供扱いしてるじゃないですか!」


凛は私の手を払いのけ、立ち上がった。


「してないってば。ただ、凛の髪が好きだから、つい」


「なんですか、それ」


変な人、そう悪態をつき、ごちそうさまでしたと少し怒ったように言って、自分が食べた皿を持って台所へ行き、皿洗いを始めた。



「いいよ凛!私やるから」


「結構です。僕がやります。あなたは今日の予定でもたてて下さい」


今日は仕事が休み。

もちろん凜とデ、デートをしようと思ってる。

が、何をするか全く考えてなかった。

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