可愛くない同居人。

どうしようか。

外は雲一つ浮かんでなくて、晴れ渡っている。

んー、天気がいいし、動物園?

やっぱり、涼しい映画館?

いや、でも、デートっていったら、遊園地?


考えがまとまらないでいると、凜は洗い物を終えたのか、私の前の席に腰掛けた。


「何をするか、決まりましたか?」

「まだ、なんだけど、凜、顔赤いよ」


もしかしてと思い、おでこと頬を触る。


「あっつ!熱あるんじゃない!?」


体温計を渡すが、受け取ろうとしない。


「熱なんてありません。僕は大丈夫です」


そう強がっているが、かなりしんどそう。






よし、決めた。
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