可愛くない同居人。

凜がだるそうにこちらを見た。

「なにキョロキョロしてるんです?」

「いやー、片付いてるなぁと思って」

「あなたとは違うんで」

「私だって綺麗に片付けぐらい・・・!」

「できるんですか?」

「まっ、まぁ、その気になればね!?」

はぁという深いため息が聞こえた。

「今度私の本気を見せてあげる!」

「はいはい」

「ちょっとは期待してよ!」

凜はクスッと笑ったが、やはりどこか辛そうである。

どうしてもっと早く体調の変化に気づいてあげられなかったのだろうかと、ものすごく悔やみ、自分に腹が立った。
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