可愛くない同居人。
ガチャっというドアが開く音で、目を覚ました。
どうやら寝てしまっていたようだ。
外はまだ少し薄暗かったが、もうすぐ太陽が顔を出すだろう。
後ろから足音が聞こえた気がして振り向くと、凜がいた。
「何やってたのよ!」
凜は平然と台所へ行き、水が入ったペットボトルを冷蔵庫から取り出し一口飲んだ。
「あなたには関係ないと言いましたよね」
そう言って部屋へ戻ろうとしたので、慌てて腕を掴み、引き止めた。