可愛くない同居人。
凛の細い体を起こし、名前を呼ぶが反応しない。
呼吸が荒く、顔色も悪いようだ。
「凛っ!」
凛の体はビックリするぐらいに冷たく軽かった。
「どうかしましたか?・・・佐藤さん?」
「さ、佐々木さん!?お願いです!助けて下さい!!」
「落ち着いて下さい」
佐々木さんはグッタリしている凛を背負い「近くに病院は?」と、聞いた。
「ここから20分歩いたところに・・・あ、でも今日はやってないです」
なんでこんな時に限って・・・。
「このままだと危ないですね」
「近くに私の家があるんで、そこへ!」
「案内お願いします」
「はい!」
私達は走った。