可愛くない同居人。
家に着くと、佐々木さんはリビングにあるソファーの上に凛をそっと寝かせた。
「タオルとか用意してもらってもいいかな?」
「はいっ!!」
私はバスタオルなどを手に取り、凛の体を拭いた。
「もしもし、俺だけど、今から言うところに来れないか。急にすまない。ああ、頼む」
佐々木さんは誰かと電話をしているようだった。
不安げな私を見て、ニコリと爽やかに微笑んだ。
「もう少ししたら、俺の友人で医者のやつが来るから安心して」
その言葉に私は心の底からホッとした。