可愛くない同居人。
「凛って、ハーフ?」
海のように青い切れ長の目。
左目のほうが少し濃い青色で、泣きぼくろが一つ。
大人びてはいるが、どこか幼さも見える、恐ろしく整った顔。
朝ご飯(時間的には昼ご飯)を頬張りながら、じーっと見つめた。
凛は、ソファーに腰掛けながら携帯をいじっていたが、私を睨みつけた。
「・・・だったら何です?」
「綺麗だなあって、思って」
「・・・眼科に行かれたらどうですか?」
「なっ!失礼!せっかく人が褒めてるっていうのに・・・あれ?あんたもしかして、喜んでる?」
「喜んでません」
「顔、赤いけど」
「赤くないです」
凛は少し声を張り上げると、リビングを出て行った。
顔をほんのり赤くし、今まで見たことのない表情をしながら。