可愛くない同居人。

「嫌い嫌い嫌い大っ嫌い!会いたくない!」



「薫!なんてこと言うの!」




小さい頃の私。




「薫・・・お父さんが、お父さんが!!」




「え、嘘・・・嘘、だよね」





小さい頃の、馬鹿で最低な私。




今も、そうか。

馬鹿で、最低。








ジリリリと目覚ましが鳴り響き、夢だったんだと分かった。

憎いぐらい晴れてるらしく、太陽の木漏れ日がカーテンの隙間から入り込んだ。
< 33 / 155 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop