可愛くない同居人。
あんな表情するのか。
ここに来て、基本無表情だったから、意外というか、なんというか。
ちょっと嬉しいかも、なんて思ってしまう私は、どうかしているのかもしれない。
「ごちそうさまでした」
一人でボソッと呟き、空いた皿を手に台所へ向かった。
牛乳でも飲もうかと、冷蔵庫を開ける
が、見当たらない。
牛乳どころか、まともな物が全く入ってなかった。
そろそろ買い物に行くべきか。
私は面倒くさがりなため、少しでも買い物に行く回数を減らそうと、一気にまとめて買うことが多い。
だから、もちろん荷物が重たい。
せっかくだし、凛に手伝ってもらおう。
我ながら良い案である。