可愛くない同居人。
さて、と。
「諦めてこっちこい!」
「絶対嫌!いい加減離しなさい!不細工!」
「こいつ・・・!」
男の拳が振り下ろされた瞬間、鈍い音が響き、頬に懐かしい痛みがはしった。
口の中が切れたのか、紅い液体が口から垂れる。
「女性に暴力だなんて、男がすることじゃないですよ」
「なっ!だ、誰だ?」
血を拭い、ニコッと微笑む。
「おい・・・こいつ」
「ヤマトんとこのガキだ」
「ちっ・・・。こんなやつ欲しけりゃくれてやるよ!」
そう言って男達は去って行った。