可愛くない同居人。
一緒に、帰りたい。
帰っても、いいのだろうか。
いや、ダメだ。
「・・・僕は、帰りません」
「え?」
「あなたの世話になるのが嫌だと言いましたよね」
「うーん、でも、あたしはあんたの世話をしたつもりはないし、しようとも思ってない」
「・・・」
「てか、あんたは何でも一人でやろうとするから、世話をする隙がないわ」
そう言って楽しげに笑い、ふわりと僕の頭を撫でた。
「たまに頼ってくれたら、嬉しいかも」