可愛くない同居人。

前にもこんな疑問を感じたことがあった。

私は、親でも親戚でも保護者でもない。

凛にとって、私とは・・・。


「ちょっとおばさん、話聞いてます?」

「あ、え、ごめん。なんか言った?」

「もういいです」

呆れられ、わざとらしい深いため息をつかれた。


「凛」

いっそのこと、凛に聞いてみようか。

そう思い、言葉が出かかったけど、引っ込んだ。



凛に聞いてどうするんだ。



「なんですか?」

「んー、やっぱりいいや」

凛は眉をひそめ怪訝そうな顔をした。
< 48 / 155 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop