可愛くない同居人。
美香と一緒に模擬店の焼きそばを買って食べたり、輪投げゲームに参加したり、懐かしい文化祭を満喫した。
少し休憩しようかと立ち寄ったのは、休憩用に設けられた教室。
ちらほら休んでいる人が見えるものの、静かで落ち着きのある雰囲気だった。
「いやぁー、やっぱ学生っていいね!若いって素晴らしい」
「なにおばさんみたいなこと言ってんのよ。まだ25でしょ?ピチピチのギャルじゃん」
「ピチピチって」
「あ、そーいえば薫さ、陸くんとはどうなの?」
「どうって?」
「付き合ってるんでしょ?」
「付き合ってません!付き合いたくもない」
「お似合いじゃん。結婚しちゃいなよ」
「無理無理無理。あいつは本当にただの幼馴染ってだけで」
「そうなの?なーんだ」
美香はちょっとガッカリっというような顔をした。