可愛くない同居人。

どうしようか。

ペラペラとページをめくっていると、見覚えのある顔が目についた。

「り、凛!?」

金髪に青い目。

恐ろしいぐらいに執事の格好が似合っていて、素直に驚いた。


「おっ!お姉さんも凛くん指名ですか?」

ニヤニヤ笑う男の子。

「凛くん人気ですから、ちょっと待ってもらってもいいですか?」

笑顔全開の女の子。

「あ、いや、やっぱり私いいや」

もし凛に文化祭来てるってばれたら怒られる。

申し訳ないけど、早くここから脱出しなければ!


「「えー!」」

「本当にごめんね。じゃっ!」

サッと立ち上がり、急いで去ろうとしたとき誰かにぶつかってしまった。


「いっ!ご、ごめんなさい」




「・・・もうお帰りですか、おばさん」
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