可愛くない同居人。
部屋にはベッドと机とパソコンとクローゼットだけで、とてもシンプルだった。
「凛、ご飯できたよ」
近くまで行って呼びかける。
「りーん」
中々起きないので、軽く体を揺さぶる。
「・・・ん」
「うわっ!ちょっ!」
寝ぼけている凛に思いっきり引っ張られ、バランスを崩し、凛の上に被さってしまった。
慌てて起き上がろうとするが、凛が私を抱き寄せて離さない。
「凛、やめっ!」
心臓がバクバクと音を立てて脈打つ。
綺麗な凛の寝顔が私の目にいっぱい映り込む。