可愛くない同居人。

部屋の灯りをつけ、ベッドに横たわる。

真っ白な天井をしばらく見つめ、そっと瞼を閉じる。







人を信じるだけ無駄だ。

どうせみんな他人同士で、気に入らなく、邪魔になれば平気で裏切り、簡単に捨てる。


だから、自分だけを信じ、自分だけを自分で守ればいい。

たとえ、どんな手を使っても。


ずっとそう思っていたから、僕以外の人間がどんな人間だとか、どうでもよかった。



けど、


あの人のことを知りたい。

あの人のそばにいたい。


そんなことを願ってしまう自分がどこかにいる。


なぜ?


あの人のことをたくさん知っている陸さんが少し羨ましいと感じた。


変だ。



わからない。



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