可愛くない同居人。
夢の温度。
陸との昔話に盛り上がり、時間を忘れてしまっていた。
「陸、そろそろ帰ったほうがいいんじゃない?」
「ん?ああ、そうだな」
「また明日ね」
「おう」
陸を玄関まで見送ったあと、シャワーを浴び、ぼんやりテレビを見ていると、凛が部屋を出た音が微かに聞こえた。
「凛?」
様子をうかがいに廊下へ行くと、玄関で靴を履いている凛がいた。
「ちょ、こんな時間にどこに行くの?」
「・・・コンビニに」
なんとなく凛が嘘をついたのだと思った。