可愛くない同居人。
第四章

瞬く流星。



ちょっとでも長くあの人のそばにいたいという気持ちから、

つい、行くのを少し控えるだなんて、言ってしまった。


ヤマトさんになんて話そう・・・。



考えていても仕方がないので、あの人がいない間に、僕は意を決して店へ向かった。



いつのまにか季節は春から夏に変わって、鋭く厳しい日差しが街中を照らしていた。

ずっと外にいれば、熱中症になりそうなぐらい気温が高く暑い。

蝉が、自分の存在を示すように鳴いている。



汗が滲む額を気にしながら、年中冷んやりしている店内へ入った。




< 83 / 155 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop