可愛くない同居人。
夏の青空。
最近仕事でも、プライベートでも調子がいい気がする。
曇ることを知らない夏の空みたいに。
「お前、ずっとご機嫌だな」
夏バテ気味の陸が下敷きで扇ぎながら恨めしそうに私を見た。
「そう?いつもこんなんだけど」
「いーや違う。なんか良いことが続いてるみてーだ」
良いこと・・・。
しいていえば、凛があの日から本当に夜中出かけなくなったこと、かな。
まあ、陸には絶対教えてあげないけどね。
「なぁー、なにかあったのかー?」
「さぁねえー。よしっ、完成!」
今日のノルマ達成!
「もう!?早すぎだろ」
「じゃ、お先ー!」
早く帰りたい。
凛が待ってくれているだろう家へ。