可愛くない同居人。

「おっ!もしかして噂の凛くんからですかぁー?」

「ちっ違うよ!」

ここで電話にでると怪しまれる。

そう思って電源を切った。

「でなくていいの?」

光が心配して聞いてきた。

「いいのいいの!」

本当は気になるが仕方がない。

「ねぇーかおりん教えてよぉー!」

「嫌です!」

グイッと酒を飲み干し追加注文した。

「薫も嫌がってることだし、これ以上追及はやめましょーう」

気を遣ってくれたのか、光はそう言って仕切ってくれた。

感謝しつつ、新しくきた酒を一気飲みし、また新たに注文した。


さっきからずっと脈が波打ち続けている。


変だ。
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