可愛くない同居人。
その後色んな話をして、時間も時間なので、解散となった。
飲みすぎたせいか、かなりフラつくし、意識がはっきりしない。
「薫、大丈夫か?」
「らいじょぶらいじょーぶ」
陸が家まで送ってくれるらしい。
助かる。
「もうすぐ着くからなー」
「ふわぁーい」
少し沈黙が続き、見慣れたドアの前にきた。
「ほら、到着したぞ」
「ありあと」
「・・・お前さ、本当は凛くんのこと」
「んー?」
「いや、なんもない。じゃ、明日な」
「ばいばーい」
私は扉を開いた。