可愛くない同居人。

「たっらいまあー」

普通に考えたら凛は眠っている時間である。

もたつきながら靴を脱ぎ、なんとか家の中に入る。


暗いリビングの電気をつけようとスイッチを探すがなかなか見つからない。

ゴンっと鈍い音が響いた。

頭を何かにぶつけたらしく、痛みがはしった。


「痛いいい!」


「おばさん?大丈夫ですか?」


パッと明かりがつき、凛が心配そうに私を見ていた。


ドクンっと、また激しく脈が波打った。


体がフラつき、転びそうになったのを凛が支えてくれた。


「ありあとーりんくーん」

「酔ってるんですか?しっかりして下さい」

私を支えながら、ソファーに座らせ、水の入ったコップを渡してくれた。

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