とある霊能力者の仕事
その後、彼女は娘さんに絶対に部屋に入ってくるなとキツク言ってきたそうです。

「今思い返せばあの時、妹を止めなかった方が良かったのかもしれませんね」

娘さんは目を閉じ、深くため息をつきました。

「あの…妹さんとちょっとお話をしてきても良いですか?」

「えっええ。妹の部屋は階段を上って、右端になります。でも妹は部屋に誰かを入れることを激しく嫌いますけど…」

「それはご家族に対しても?」

「ええ。母も父も嫌がります。昔からそうでした」

「そう、ですか。じゃあちょっと失礼しますね」

わたしは作り笑みを浮かべ、居間を後にしました。

言われた通り階段を上り、右端の部屋へと向かいます。
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