センパイ
今、俺が付き合ってるのは波奈という子。
吹奏楽部の1年生で
告白されたから付き合っている。

帰り道、
波奈が体育館に迎えに来た。

「リクセンパイ、帰りましょー。」

「うん。」

でも頭は上の空で波奈が話していることも
どんどん流れていく・・

「せんぱい!!聞いてます?」
「ごめん。。ボーっとしてた。」

「やっぱり。。センパイ。さっき話してた電話の相手。
だれですか?」

波奈はかなり鋭い。

「幼なじみだよ。この学校にいるけど。」
「誰ですか?」

「美羽。確か吹奏楽部のせんぱいだろ?」

「あっ、、美羽先輩ですか。
あの先輩と直接かかわったことあんまり
ないんですけどかわいいですよね。」

「まぁな。」

「美羽先輩がなんの電話だったんですか?」

「違う、俺からかけたんだだよ。」

「どうして。。。?」

「ちょっと大事な話が合って。。。」

「先輩、あたしのことほんとに好きですか?」

「えっ。。。」

「だってなに話しても上の空で・・・
ほんとは先輩には好きな人ほかにいるんじゃないですか?」

波奈、どうしてわかるだろう?

「先輩、あたしが告白してから
無理に付き合ってくれてるんですよね?

無理してるなら別れましょう。」

どうして波奈はこんなに大人なんだろう?

「ごめん、、」

「いいんです。じゃあ。。」

と言って波奈は走って行った。

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